アルツハイマー病の症状と原因

進行度と治療法

アルツハイマー病の症状が進行していくとどのような症状が現れるか説明します。これは目安ですので、アルツハイマー病であると思われたら、自分で勝手に判断せずに医者の診療を受けることをおすすめします。

 

前駆症状

  知的能力低下に先立つ2〜3年前から、軽度の人格変化、不安・抑うつ、睡眠障害、不穏、 幻視妄想を認めることが多い。

第一期

  健忘症状、空間的見当識障害(道に迷う)、多動・徘徊

第二期

  重度の知的障害、巣症状(失語、失行、失認)

  錐体外路症状(筋固縮)→パーキンソン病と似た症状

第三期

  重度な痴呆の末期で、しばしば痙攣、失禁、拒食・過食、反復運動、錯語、反響言語、語間代

治療法

前にも述べましたが、アルツハイマー病はアセチルコリンという化学物質が低下します。この低下をおさえるための

アセチルコリンエステラーゼ阻害する「アリセプト」という薬があります。

また生活のリズムを整えることも大切な治療の一ついえますアルバムや、思い出の歌など昔の記憶を思い出せるようなものを、定期的に見ることもよいと思われます。

 

アリセプト

主成分は塩酸ドネペジルで、脳内でアセチルコリンを分解するタンパク質「コリンエステラーゼ」の機能を抑制し、結果的にアセチルコリンの量を増やすことで、記憶学習機能の低下を防ぎます。この薬は軽度から中等度のアルツハイマー型認知症が適応となります。

 

アリセプトの副作用

・吐き気、嘔吐、よだれ、発汗、急性膵炎、心不全、急性腎不全、肝炎や肝障害、低血圧、手のふるえ

・血中のアセチルコリンの量が増えるために不整脈、消化性潰瘍、気管支喘息を増悪させます。

・胃・十二指腸潰瘍,十二指腸潰瘍穿孔(せんこう),出血性胃潰瘍,出血性食道炎

・原因不明の突然死が報告されています。

・急性膵炎、急性腎不全、脳性発作,脳出血,脳血管障害

・筋肉痛,脱力感などを伴う横紋筋融解症